「教師の転職はきびしい」
ぼくは先生をやめるときこんなことを言われました。
やめるにいたったわけ
公立小学校に7年勤務していた➡️最後の学校で管理職や一部の教員とはげしく衝突してしまう➡️勢いでやめる
30代のさなか「この学校で教師をつづけてよいのだろうか?」と思いなやむ日々がつづきました。
妻子がいる中、勢いで退職・転職活動を行い、今では、プログラミングを生かしたエンジニアの仕事につくことができています。
なぜ教員の転職はきびしいと言われるのか。
ぼくが実際に転職活動を行った中で、何がむずかしく逆にどうすれば転職がうまくいくのかお伝えします。
この記事の信頼性
・教員をやめ、IT企業3社から内定をもらう
・実際に自分の望む転職ができている(エンジニア)
・30代で転職に成功している
教員や教師からの転職は本当に厳しいのか
結論から言います。
教員からの転職はきびしくありません。
この場合の転職は、自分ののぞむ転職という意味を補足しておきます。
世間からむずかしい、きびしいと言われます。
ぼくは退職を申し出たとき、管理職に「教師はつぶしがきかない」「やめて仕事はあるのか」と言われました。当時のぼくも相当きびしいだろうなと覚悟はしていました。
民間企業で働いた経験がない上に初めての転職活動、それはもう不安しかありませんでした。
さらには30代という年齢に妻子持ちという現状、本当にこのままやめていいのだろうかと何度も思い返しました。
しかし、当時の管理職も実際に他業種で働いたことがない人で「教師」「学校」という世界しか知りません。
「きびしい=わからない」というのがホンネなのだと思います。
現実にぼくはIT企業3社から内定をもらい、うち希望する会社に入社することができています。
実際に転職活動をしてみて、「教師の転職はきびしい」って半分正解で半分まちがいだなということを感じました。
ポイント
教員の転職はきびしくない?
それなのにどうしてきびしいと言われていしまうのでしょうか?
教員・教師の転職が厳しいと言われる3つの理由
給与面の条件が良い
教員の給料は高いです。ぼくは30代で総支給500万円を超えていました。
えっ、そんなもの?と思われるかもしれませんが、教職員は民間企業とくらべて福利厚生の充実度が圧倒的によいのです。例えば教職員専用の保険です。民間の保険より安く手厚いサービスが受けられます。
他にも通勤手当として交通費は全額支給、私は車通勤だったのですが往復のガソリン代だけでもばかになりませんでした。
そして住居手当もつきます。私はMAXの30000円いただいていました。
さらには給料2ヶ月分程度のボーナスが年に2回支給されます。公務員は安定だと言われるのがよくわかります。
民間企業で同じ待遇を受けられることなどまずありえません。
ここで給与面でのギャップが生まれてしまいます。独り身であればまだよいのですが、妻子持ちであればなおさらです。だったらこのまま教員を続けるか。そう思って転職を諦める人が多いのは事実です。
学校を急にやめられない
みなさん、転職活動をするのに最適な時期っていつだと思いますか。それは12〜2月にかけてです。なぜなら日本の会社はほぼ例外なく新年度が4月からスタートするからです。
採用をする企業側の心理として「4月にスタートが切れるように人材を確保したいよね」と考えるのは当然です。
学級担任をしてしまうと「学級を一年間は持たなくてはならない」とうい使命感や途中でぬけてしまうことの罪悪感が生まれてきます。
そうしてよいタイミングでやめられないままそのまま、ずるずると時がすぎ、
結果的には転職に最適な時期を逃してしまうことになりかねません。
ビジネス上のスキルが圧倒的にたりない
教師は教師のためのスキルは磨けますが、残念ながらビジネス上のスキルはほとんど身につきません。
企業に求められるスキルというのは売り上げや利益を出すためのスキルであり、そういった概念が教員にはないのです。
ビジネスライクなコミュニケーションスキルが身についていない
それはコミュニケーションスキルでもあてはまります。例えば、職員会議を例にみてみましょう。
みなさんの職場では「要点をきちんとまとめたプレゼン」「結論ファーストの提案」というものができているのでしょうか。
大抵の場合「話が長い!」「で、結局あなたは何が言いたんだよ」というような会議を目の当たりにしていることが多いと思います。
全員とは言いませんが、教員は説明が長く回りくどく話すことが多くビジネスの場では好まれにくいのです。
また、普段のコミュニケーション相手が子どものため「うん、うん」といった相づちをしてしまうことがクセになってしまっている方もいると思います。そういった長年のしみつきがビジネスの世界では不利に働いてしまうことがあります。
IT関連に弱い
あなたはパソコン作業が得意でしょうか。Wordでの文章作成、Excelでの関数計算やマクロ処理、PowerPointでプレゼン資料など作るスキルは持ち合わせているでしょうか。
業種にもよりますが、現代社会はパソコンのスキルが必須です。
さらにOneDriveやGoogleドライブ、slack やzoomなど企業が積極的に取り入れているツールを教職員の現場ではほとんど活用しません。こうしたものに抵抗があってはまず評価の対象にならないのです。
受け身になりがち
企業はあなたの今までの経験やスキルを求めています。若い人ならこれからの伸びしろで採用されることもあるでしょうが、ほとんどの中途採用の場合、業績を伸ばすための「即戦力」が求められます。
いわば「あなたはうちの会社でどんなことをして貢献してくれるの?」と問われているのです。そんな時に「会社に入ってから学ばせてもらいます」」というスタンスでは当然企業からも敬遠されてしまいます。こうした受け身の姿勢が教師の弱みとなってしまいます。
ポイント
・好条件を求めすぎてしまう
・ビジネス経験がすくない
・スキル不足
・仕事をやめづらい
教員・教師が希望の転職をするにはどうすればいいの?6つのポイントで解説
転職先がゴールではない!あくまでステップアップ
なにかよっぽどのスキルでもない限り民間企業に入り、今の給与条件を上回ることはほぼ100%ありません。「なんとか今と同じ条件で」「なんならもっと良い待遇で」というスタンスで転職活動をしていは確実に良い結果はえられません。
「さっさと実務経験を積んでしまおう」とわりきって考えた方がよっぽど利口です。
教師ならではの固定概念
これも教師ならではの「安定した同じ会社でずっと働きたい」という固定観念があるからにすぎません。
初めの転職はまず自分を高めるステップアップと考えるべきです。
ビジネス上のスキルは実務経験でしか積むことができません。実際に私も転職したての頃は、まだまだおぼつかないことが多く、素早くプログラミングコードを書くこともできませんでした。
しかし、経験を積むにつれて自信にもなり、将来的にはフリーランスとして案件を獲得できるスキルを身につけることもできました。スキルも身につきお金ももらえるって考えると断然こっちの方がお得ですよね。
教職経験を活かせる仕事をさがす
教職経験を活かせる仕事
・学習塾の講師
・家庭教師
・児童指導員
・保育士
・インストラクター(中学校体育)
・英会話教師(中学校英語)
といろいろあります。
教職関係の仕事につきたいのであれば、実際に転職エージェントを使い話を聞きに行くのがおすすめです。
教員免許や経験を必要とする情報をたくさん持っていますのでガンガン活用しましょう。
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転職に必要なスキルを身につける
例えばあなたが料理人になりたいなら、一体どんなスキルを身につけるためにどんな行動をとりますか。
料理人のために「料理教室に通う」「専門学校に行く」「独学で料理の研究をする」といった行動をとりますよね。
ぼくの場合は、エンジニアになりたかったのでプログラミングスクールに通いました。
6ヶ月間、死にものぐるいで勉強しました。
その結果、プログラミング技術を活かしたエンジニア転職に成功したのです。
仕事をやめてしまえば時間はできます。退職金も入ってきます。大切なことは行動することです。
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潔くスパッとやめてしまう勇気を持つ
そうは言われてもやめにくい…。
「担任が急に変わってしまって子どもがかわいそうだ」
「先生がたに迷惑をかけてしまう」
「子どもや保護者からどう思われるだろう」
やめるときは考えてしまいがちです。
その気持ちはいたいほどわかります。私もそうだったからです。
受け持つ子どものことは本当に好きで大切なのですが、どうしても当時の管理職の元で働くことに納得できませんでした。
だからこそ心を鬼にして言いたいです。そうして行動できないあなたの方がよっぽどかわいそうです。
子どものために…ですべてを失う
教師は「子どものために」という感情で理不尽なことにもたえ、納得のいく自己実現もできないまま気がつけばもう教師しかできることがない、という状態に陥ってしまいがちです。
これは、過去の私もそうでした。年数が上がり、大変な学年を持ち、責任のあるポジションも任されるようになりました。
なによりも「子どものため」と思えば
日付が変わるほどの残業も、休日出勤も、教材研究、家庭訪問もまったく苦になりませんでした。
今日もがんばろうと思う中、信頼できるはずの管理職や一部の同僚に指導を否定され続ける毎日は本当にこたえました。
あなたも子どものためという一心で理不尽さにしばられていませんか。
「もうやめよう」あの時決意して行動したことを心から良かったと思っています。もし、あなたが本気で転職を考えているならばほんの少し、ほんの少しの勇気を持ってやめることを伝えにいくべきです。
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変なプライドをすてる
やめてしまったら、あとはもう行動するのみです。
昨日までは「先生」だったのに今日から「無職の人」になります。
教員をしていた人は結構ショックだったりするのがわかると思います。そりゃそうですよね。教員は社会的ステータスがそれなりにあります。
子ども、同僚、保護者、はたまた友達までもが「先生」といってきたりします。そんな自分をほこらしげに感じたことがきっと一度はあるはずです。教員になった時、親や兄弟、親戚みんながあなたを祝福してくれましたよね。
でも、そんな自分とはおさらばしなくてはいけません。なにものでもない自分を受け入れなければいけません。そのためには、教員をやっていたというプライドはじゃまでしかありません。
持つのはプライドではなく経験です。あなたが教員をしていた期間というのはムダな時間でしたか?ちがいます。きっとあなたしか知り得ない多くのことを学んだはずです。その経験は転職で必ず活きてきます。
すぐに行動
何度かいってきましたが、これがもっとも大切です。
教員を辞めてしまった後、ちょっとした脱力感がでると思います。今まで6時に起き、10時に帰宅するなんてことがよくある生活から解放されるのですから「あー少しのんびりしてから考えよう」となってしまうのはある意味当然だと思います。
さらにちょっとした軽自動車なら買えてしまうほどの退職金も入りますから、しばらく食べていくのに困ることもないでしょう。しかし、この状態は本当によくありません。
さらに付け加えるなら、やめてからのことをやめてから考えていては遅いです。辞めた後、すぐに具体的な行動に移れるよう、ある程度やめる前に自分の身のふり方を考えておかなければなりません。
時間は行動をすることのみに使います。私の場合、やめた後すぐにプログラミングスクールに通い始めました。1日最低10時間はみっちり勉強する日々を毎日続けました。転職エージェントにも数多く相談しました。その結果がIT業界への転職成功にいたっています。
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まとめ
ポイント
結論:
目的意識を持ってすぐ行動!地道な努力をすれば希望する転職は十分可能!
ステップアップの期間だと考える、手に職をつけるという思考で
転職活動は長期的なスパンで考えるべきです。
きびしいと言われる理由がいきなり好条件を求めすぎることに他なりません。
私は実際にIT企業から3社内定をいただきました。教員を辞めた時からはとても考えられないことです。これも、周りに流されずにいさぎよく教員をやめ、地道な努力と行動を積み上げてきたからです。もし、あなたが本気で転職したいと思うなら少しでも参考になれば幸いです。